“白旄黄鉞”の読み方と例文
読み方割合
はくぼうこうえつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのすさまじさに、曹操の周囲を守っていた者どもは、思わず傘蓋さんがいを取り落したり、白旄黄鉞はくぼうこうえつなどの儀容を崩して、あッとふるえおののいた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
龍鳳りゅうほう日月五色の旗をなびかせ、白旄黄鉞はくぼうこうえつの勢威をつらね、その光は眼もくらむばかりであったし、広陵の河沿いから大小の湖には、無数の艨艟もうどうが燈火をいて
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中にも白旄黄鉞はくぼうこうえつ燦々さんさんたる親衛兵にかこまれている白馬金鞍の大将こそ、すなわち曹操その人であろう、青羅せいら傘蓋さんがいは珠玉のかんむりのうえに高々と揺らいで、威風天地の色を奪うばかりだった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)