“盈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
83.3%
みつ5.6%
みつる3.7%
3.7%
みた1.9%
みて1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と見て、妻が更に五六つぶ拾った。「椎がった! 椎が実った!」驩喜かんきの声が家にちた。田舎住居は斯様な事がたいした喜の原になる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
腹の立った事さえござんせん、あんまり果報な身体からだですから、みつればくるとか申します通り、こんな恐しい目に逢いましたので。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
左伝さでんに平地尺にみつるを大雪とと見えたるはその国暖地なればなり。唐の韓愈かんゆが雪を豊年の嘉瑞かずいといひしも暖国の論なり。されど唐土もろこしにも寒国は八月雪ふる五雑俎ござっそに見えたり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
当に掖廷に納れて、后宮の数につべしと。天皇聴す。……丹波の五女をして、掖廷に納る。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
障子しょうじは破れたきり張ろうとはせず、たたみはらわたが出たまゝ、かべくずれたまゝ、すすほこりとあらゆる不潔ふけつみたされた家の内は、言語道断の汚なさであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
インドにも『リグヴェダ』に載るアグニの馬は前足より霊香味アムブロシヤを出し、アスヴィナウの馬は蹄下より酒を出して百壺をみてる由。