“盈虧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えいき60.0%
みちかけ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来この立春立夏等の節は陰暦時代にも用ゐられたれどその実月の盈虧えいきには何らの関係もなくかへつて太陽の位置より算出せし者なればこれを
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
月の盈虧えいきの影響が最近やっとはっきりつかめたと、ジョーンズ博士はたいへん喜んでいた。
アラスカ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ここで、忘れぬ内に、私は我国で私が逢った智力ある人々の、百人中九十九人までは、月の盈虧みちかけと月蝕とを混同しているという事実を記録せねばならぬ。
四季の移り変わりと月の盈虧みちかけがなかったら、どうして月日さえ数えることができたろう。何よりも苦しいのは食物がないことだ。わしはいつも餓鬼がきのようにえていなければならない。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)