“えいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
盈虧25.0%
榮喜16.7%
栄喜8.3%
永木8.3%
永機8.3%
英気8.3%
英氣8.3%
衛覬8.3%
鋭氣8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月の盈虧えいきの影響が最近やっとはっきりつかめたと、ジョーンズ博士はたいへん喜んでいた。
アラスカ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
身代しんだいたゝきほねになればふたゝ古巣ふるすへの内儀姿かみさますがた、どこやら素人しろうとよりはよげにおぼえて、これにまらぬ子供こどももなし、あきは九ぐわつ仁和賀にわかころ大路おほぢたまへ、さりとはくもまなびし八が物眞似ものまね榮喜えいき處作しよさ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
八世九郎兵衛は養子で、番方を勤め、文化元年に病死した。九世栄喜えいきは養子で、番方を勤め、文政九年に病死した。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
阪東三津江みつえというお狂言師は、永木えいき三津五郎という名人の弟子で、まあ、ちょっとない名人だよ、高名なものさ。岩井半四郎は、大杜若おおとじゃくと呼ばれた人の孫だったかで、好い容貌きりょう女形おやまだった。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
なお万朝報も一週間一回の俳句欄の選者を托せらるる事になって、いわゆる旧派の老鼠堂永機えいき氏、この人が亡ってからは其角堂機一きかくどうきいち氏と共に引受けて、これも今に継続している。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
「まさかこのあらしをおかして、悪漢どもが攻めてくるようなことはあるまい、富士男君、見張りはいらないよ、ぼくらはあすのために英気えいきを養おう」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
〔譯〕前人は、英氣えいきは事をがいすと謂へり。余は則ち謂ふ、英氣は無かる可らず、圭角けいかくあらはすを不可と爲すと。
と見えて、律学博士なるものは、この衛覬えいきの建議によって始めて置かれたものであるという。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
「もつと力強さと鋭氣えいきがなくては。」そして私は、眼の輝きが、もつと、はつきりきらめくやうに陰を濃くした——上手じやうずに一筆二筆でうまく出來上つた。もう私の眼の前には、お友達の顏がある。