“盈(みつ)” の例文
腹の立った事さえござんせん、余(あんま)り果報な身体(からだ)ですから、盈(みつ)れば虧(か)くるとか申します通り、こんな恐しい目に逢いましたので。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
第十一 積雪尺ニ盈(みつ)レバ遺蝗(いこう)ヲ地下ニ駆(か)ルコト一丈(いちじょう)其春必霡霂(みゃくもく)ノ小雨アリテ潤沢澆洽(ぎょうこう)シ以テ天下ノ豊年ヲナス
雪 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
天道は盈(みつ)るを虧(か)きて謙に益(ま)し、地道は盈るを変へて謙に流(なが)し、鬼神は盈るを害して謙に福(さいは)ひし、人道は盈るを悪みて謙を好む。謙は尊くして光り、卑(いやし)くして踰(こ)ゆべからず。君子の終りなり。
地山謙 (新字旧仮名) / 片山広子(著)