“韓愈”の読み方と例文
読み方割合
かんゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
往昔韓愈かんゆ釈教の中華を侵すを慨嘆せしかど遂に能く止むる事能わざりき。幕府切士丹破天連の跡を絶たんとして亦よく断つ事能わざりき。匹夫ひっぷの志もと奪うべからず。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
左伝さでんに平地尺にみつるを大雪とと見えたるはその国暖地なればなり。唐の韓愈かんゆが雪を豊年の嘉瑞かずいといひしも暖国の論なり。されど唐土もろこしにも寒国は八月雪ふる五雑俎ござっそに見えたり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
丁謂は蘇州長州の人、わかい時孫何そんかと同じく文をそでにして王禹偁おううしょうに謁したら、王は其文を見て大に驚き、唐の韓愈かんゆ、柳宗元の後三百年にして始めて此作あり、と褒めたという。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)