“韓退之”の読み方と例文
読み方割合
かんたいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
韓退之かんたいしがいわゆる、牛溲馬勃ぎゅうそうばぼつ、ともに収め並びにうで、良医が用うれば馬糞も大功を奏し、不心得な奴が持てば金銭も馬糞同然だ。
柳宗元りゅうそうげん韓退之かんたいしの文を読むごとに薔薇しょうびみずで手を清めたと云うくらいだから、吾輩の文に対してもせめて自腹じばらで雑誌を買って来て
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
くこれを致すものは即ち「絜矩之道けっくのみち」である。韓退之かんたいしは「其責己也重以周そのおのれをせむるやおもくしてもってあまねく其待人也軽以約そのひとをまつやかるくしてもってやくす」といった。人とまじわるには、その長を取って、その短をとがめぬがい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)