“歯根”の読み方と例文
旧字:齒根
読み方割合
しこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神吉かんき、高砂、野口、淡河おうご端谷はたやなどの衛星的な小城をまず一塁一塁陥し入れてからでなければ、敵の本拠たる歯根しこんを揺がすことは出来ないからである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
舌上ぜつじょう竜泉りゅうせんなく、腋下えきか清風せいふうしょうぜざるも、歯根しこん狂臭きょうしゅうあり、筋頭きんとう瘋味ふうみあるをいかんせん。いよいよ大変だ。ことによるともうすでに立派な患者になっているのではないかしらん。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)