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喚起
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かんき
ふりがな文庫
“
喚起
(
かんき
)” の例文
このことについては、帆村は田鍋捜査課長にも報告して、その注意を
喚起
(
かんき
)
した。課長は帆村ほどこの問題を重大視はしていない。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
とにかくに、この苦力らの風采がどんなに好ましからぬ記憶の流れを
喚起
(
かんき
)
したかは、とても言葉に言い尽くせないのである。
世界怪談名作集:12 幻の人力車
(新字新仮名)
/
ラデャード・キプリング
(著)
この
恐
(
おそ
)
ろしい
一致
(
いっち
)
は。
怯
(
おそ
)
れずになお
仔細
(
しさい
)
に
観
(
み
)
るならば、前世に
喚起
(
かんき
)
した、その前々世の記憶の中に、恐らくは、前々々世の己の同じ姿を見るのではなかろうか。
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
わたしもはじめなんの気なしにながめていましたが、そのうちにとつぜんある連想が
喚起
(
かんき
)
されました。
ハムレット
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
中学の教師
堀田某
(
ほったぼう
)
と、
近頃
(
ちかごろ
)
東京から
赴任
(
ふにん
)
した生意気なる某とが、順良なる生徒を
使嗾
(
しそう
)
してこの
騒動
(
そうどう
)
を
喚起
(
かんき
)
せるのみならず、両人は現場にあって生徒を指揮したる上
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「九州民報」では、高野貞三が、さかんに、論陣を張って、「全若松市民は、飢餓に瀕して、洞海湾の藻屑とならんとする、数千の沖仲仕救済のために起て」と、輿論の
喚起
(
かんき
)
に努めた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
壁を通して隣室の話声を
悉
(
ことごと
)
く録音するという恐るべき力を持っていることについて御注意を
喚起
(
かんき
)
しておきたい。
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
直ぐに彼は、見当ちがいだったことに気がついたけれども、その記事は、思ったよりも
平易
(
へいい
)
である上に、その内容は大江山警部の注意を
喚起
(
かんき
)
するのに充分だった。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
硝子をドンドン叩いて、通行の人の注意を
喚起
(
かんき
)
した。しかし誰一人、彼の方を見る者がなかった。
見えざる敵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
小山嬢は、そうなった靴をしきりにさしあげて、美貌の青年の注意を
喚起
(
かんき
)
している風に見えた。すると青年は感激の
面持
(
おももち
)
で、つと小山嬢の方に寄ると、靴もろとも両手でぐっと抱きしめた。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
袋探偵はこのことをまことに若紳士に告げ、その注意を
喚起
(
かんき
)
した。
心臓盗難:烏啼天駆シリーズ・2
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“喚起”の意味
《名詞》
喚 起(かんき)
(注意などを)呼び起こすこと。
(出典:Wiktionary)
喚
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
“喚”で始まる語句
喚
喚声
喚出
喚上
喚叫
喚問
喚子鳥
喚鐘
喚発
喚覚