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歓喜
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かんき
ふりがな文庫
“
歓喜
(
かんき
)” の例文
旧字:
歡喜
歓喜
(
かんき
)
の声! 三十余頭の海ひょうを、九人の少年がえいえい声をあわして運んで来たとき、年少組はおどりあがってかっさいした。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
かの女はいまおくり物を
検査
(
けんさ
)
するために、小屋の中へはいって行った。一つ一つ見つけては、かの女は
歓喜
(
かんき
)
のさけび声を立てた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
と、人々の間から流れた感嘆の声を聞くと、環の
眦
(
まなじり
)
は、たらたらと、湯のような涙を垂らして、一筋の
歓喜
(
かんき
)
を、頬へ描いた。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
真実
(
しんじつ
)
にそう思いなさるならば、わたしの力でそうしてあげられないこともない。」若者の
面
(
おもて
)
には
歓喜
(
かんき
)
の色がかがやきはじめた。老人はしゃべりつづけた。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
街
(
まち
)
は、いつものごとく
燈火
(
とうか
)
に
彩
(
いろど
)
られ、
人々
(
ひとびと
)
は、
歓喜
(
かんき
)
しています。——
私
(
わたし
)
は、
憂鬱
(
ゆううつ
)
になりました。
自由
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
彼は、灼鉄と
硝煙
(
しょうえん
)
と閃光と
鳴動
(
めいどう
)
との中に包まれたまま、爆発するような
歓喜
(
かんき
)
を感じた。その瞬間に、彼から、
仏天青
(
フォー・テンチン
)
なる中国人の
霊魂
(
れいこん
)
と性格とが、
白煙
(
はくえん
)
のように飛び去った。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その頃の氏の態度は、
丁度
(
ちょうど
)
生
(
うま
)
れて始めて、自分の人生の上に、一大
宝玉
(
ほうぎょく
)
でも見付け出した
様
(
よう
)
な無上の
歓喜
(
かんき
)
に熱狂して居ました。キリストの名を親しい友か兄の様に呼び、なつかしんで居ました。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
かすかに水をかく音がする、とフハンが一声長く尾をひいてほえた、それは親しいものによびかける
歓喜
(
かんき
)
をあらわすほえ声だ。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
わたしは
希望
(
きぼう
)
と
歓喜
(
かんき
)
が
胸
(
むね
)
にいっぱいたたみこまれて、もうすっかりバルブレンのことをよく思いたい気になっていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
家畜
(
かちく
)
野菜
(
やさい
)
をもたらしてくる者、あるいは労力の奉仕を申しこむ若者もあり、なかにはしおらしくも、まずしい一家がよろこびの
餅
(
もち
)
をついて
献納
(
けんのう
)
するなど、人情の真美と
歓喜
(
かんき
)
のこえは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
艇内は、恐怖よりとつぜん
歓喜
(
かんき
)
に変わって、どっと歓声があがった。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
とくに
歓喜
(
かんき
)
にたえざるは、十五少年諸君が心を一にして一糸みだれず、すべて連盟の
規約
(
きやく
)
を
遵守
(
じゅんしゅ
)
したる一点であります。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
はげしい
歓喜
(
かんき
)
の
表情
(
ひょうじょう
)
のありったけを見せて、かべに向かってとびかかっていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
はやその
眸
(
ひとみ
)
はうるみ、胸は恋しさにわななくものを、まだ
存命
(
ぞんめい
)
ときいては、そぞろ恩愛の
情
(
じょう
)
あらたにひたひたと胸をうって、
歓喜
(
かんき
)
と
驚愕
(
きょうがく
)
と、またそれを、怪しみうたがう心の雲が
入
(
い
)
りみだれる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
地軸
(
ちじく
)
をゆるがす
歓喜
(
かんき
)
の声。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
藤吉郎は
歓喜
(
かんき
)
に
衝
(
つ
)
かれた。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“歓喜”の意味
《名詞》
歓喜(かんき、古くは、かんぎ)
喜び。
(出典:Wiktionary)
歓
常用漢字
中学
部首:⽋
15画
喜
常用漢字
小5
部首:⼝
12画
“歓喜”で始まる語句
歓喜天
歓喜戯曲
歓喜光寺