“新夫人”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
にいおくさま	50.0%
しんふじん	50.0%

にいおくさま

竜胆（りんどう）と撫子（とこなつ）でございます。新夫人（にいおくさま）の、お心が通いまして、折からの霜に、一際色が冴（さ）えました。若様と奥様の血の俤（おもかげ）でございます。

海神別荘 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

女房　いえ、貴女は、あの御殿の若様の、新夫人（にいおくさま）でいらっしゃいます、もはや人間ではありません。

海神別荘 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

しんふじん

嘗（かつ）て、木下（きのした）さんの柏木（かしはぎ）の邸（やしき）の、矢張（やつぱ）り庭（には）の池（いけ）の蛙（かへる）を捉（とら）へて、水掻（みづかき）の附元（つけもと）を（紅（あか）い絹絲（きぬいと））……と言（い）ふので想像（さうざう）すると——御容色（ごきりやう）よしの新夫人（しんふじん）のお手傳（てつだ）ひがあつたらしい。

番茶話 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

新	常用漢字 小２ 部首:⽄ 13画
夫	常用漢字 小４ 部首:⼤ 4画
人	常用漢字 小１ 部首:⼈ 2画