“不取締”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふとりしまり85.7%
ふとりしま14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下宿は成るべく本陣に近い処に頼むとうのは、万事不取締ふとりしまり不安心だから、一行の者を使節の近処きんじょに置きたいと云う意味でしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この巡査にってから、悪いものは、泥棒じゃなくって、不取締ふとりしまりな主人であるような心持になった。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
好むことはにはとりにもたりと云程のことなれば近來ちかごろ家内かない不取締ふとりしまりは勿論なり故に何事によらず番頭久兵衞が一人にて宜樣よきやう掻廻かきまはして居ければ終に又昔しの惡心あくしん再發さいはつなし此度文右衞門がしちの一件とても己が氣儘きまゝに取計らはんとし又主人の金子百兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)