抽籤ちゅうせん)” の例文
鼠の価は最初は二銭、後に諸色しょしき騰貴とうきと共に、改めて五銭と定められた。その間にしばらく割増金つき抽籤ちゅうせん券をもって、鼠を引換えた時代があった。
皆さん。この上は誰か一人、この艇からりていただかねばなりません。それで公平のために抽籤ちゅうせんをします。赤い印のあるくじ
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今年元日の『大正日々』紙に、越前の敦賀郡愛癸村字刀根の気比けひ神社は浪花節の勇士岩見重太郎が狒々ひひを平らげし処という。今も祭礼に抽籤ちゅうせんもて一人の娘を撰みひつに入れ、若者かつぎ行きて神前に供う。
抽籤ちゅうせんノ結果、碇曳治ヲ隊員第四十号トシテ登録スルコトヲ、本会議ハ承認セリ。余事ハ交川まじりかわ博士ニ一任シ、処理セシム。——なるほど、三日目に碇は隊員の資格を得たんだ。
断層顔 (新字新仮名) / 海野十三(著)