“野師”の読み方と例文
読み方割合
やし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
習慣的に堕落して行ったものか、あるいは野師やしの手によって教えられたものか、かれは、ふじ子の前にもおじぎをたえ間なくくり返した。
或る少女の死まで (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ところが生馬いきうまの目を抜くという東京の野師やしがこの評判を聞きつけまして、中へ人が入って泣けるような張子の石を拵えました。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「やっぱり市中さ、新網しんあみ仁三にさによ。」「ふむ、野師やしの親方。」「うむ、そうだ。」「彼奴あいつあきれた茶人だなあ。」鉄蔵は真面目まじめな顔「なにめかけじゃねえて。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)