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野師
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やし
ふりがな文庫
“
野師
(
やし
)” の例文
習慣的に堕落して行ったものか、あるいは
野師
(
やし
)
の手によって教えられたものか、かれは、ふじ子の前にもおじぎをたえ間なくくり返した。
或る少女の死まで
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
ところが
生馬
(
いきうま
)
の目を抜くという東京の
野師
(
やし
)
がこの評判を聞きつけまして、中へ人が入って泣けるような張子の石を拵えました。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「やっぱり市中さ、
新網
(
しんあみ
)
の
仁三
(
にさ
)
によ。」「ふむ、
野師
(
やし
)
の親方。」「うむ、そうだ。」「
彼奴
(
あいつ
)
も
呆
(
あき
)
れた茶人だなあ。」鉄蔵は
真面目
(
まじめ
)
な顔「なに
妾
(
めかけ
)
じゃねえて。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
繁次は小遣など持ってはいないので、見世物や芝居の看板を
眺
(
なが
)
めたり、大道
野師
(
やし
)
の口上を聞いたりしながら、折があったら、参吉にあの女のことを訊くつもりでいた。
落葉の隣り
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
野師
(
やし
)
や水商売や、——多くの人身売買業者達は、六つかしい手続やお上の眼を恐れて、不具の子や、娼婦達を、娘分や息子分にして、その取締の網の目を
潜
(
くぐ
)
って居たのです。
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
けれども猫とも虎ともつかない、何か怪しげな動物になれば、古来
野師
(
やし
)
の
儲
(
まう
)
けたのはかう云ふ動物恩恵である。我我は面白いと思はないものに一銭の
木戸銭
(
きどせん
)
をも
抛
(
なげう
)
つ筈はない。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「ハハア、なるほど、見世物師か。それでは俗に
野師
(
やし
)
という、あの連中のことであるか?」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
見せ物町を通り過ぎると、そこではいろ/\の
野師
(
やし
)
が巧妙な弁舌を転がしてゐた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
顔青き
野師
(
やし
)
の女房ら
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“野”で始まる語句
野
野原
野暮
野分
野面
野郎
野良
野路
野菜
野茨