“擅場”の読み方と例文
読み方割合
せんじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしいずれの方面に筆をとられたものとしても、これこそ作者独得の擅場せんじょう、充分蘊蓄うんちく披瀝ひれきされることを望ましく思う。
「雨だれ伝ふやれ簾」は所詮蜂の巣の斬新なるにかぬ。ただ去年のままの破簾に雨垂あまだれしずくが伝う趣は、やはり俳人の擅場せんじょうともいうべき天地である。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)