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擅横
読み方 | 割合 |
せんわう | 66.7% |
ほしいまゝ | 33.3% |
山水もはた昔時に異なりて、豪族の
擅横をつらにくしとも
思ずうなじを垂るゝは、
流石に名山大川の威霊も
半死せしやと
覚て面白からず。
彼等平民は
自ら重んずる故を知らず、
自から侠客なるものをして
擅横縦暴の徒とならしめたり、侠客の侠客たる
所以、甚だ重しとせず、平民界に
入て一種の理想となりたる跡、
真に痛むべし。
早々鈴ヶ森の
村役人へ屆けければ村役人は其段訴へ出で
早速檢使の役人出張ありて改め等
相濟み飛脚の
死骸は十七屋孫兵衞方へ
引渡しと相成けるとぞ其の
昔し
延文康安の頃伊勢の
國司長野の城主
仁木右京大夫義長は
己れが
擅横に太神宮の
御神領迄を