“ほしいまゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.7%
27.7%
8.5%
6.4%
放肆4.3%
奔放2.1%
2.1%
放縦2.1%
2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
之を憶ふに、一は悲しく、一は楽し、「悲楽」本来何者ぞ。ほしいまゝに我が心胸に鑿入さくにふして、わが「意志」の命を仰がず。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
如何にして造化の秘蔵に進み、粋美をほしいまゝにすることを得む、如何にして俗韻を脱し、高邁なる逸興を楽むを得む。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
嗚呼あゝ被官ひくわん郎黨らうたう日頃ひごろちように誇り恩をほしいまゝにせる者、そも幾百千人の多きぞや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
彼も人生を諸行無常のメリーゴーラウンドと感じて、楽みをほしいまゝにするときの人間の哀れさを胸に覚え出したためでしょうか。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
これより先、足利尊氏は、京都に於てほしいまゝに幕府を開き、征夷大将軍と称し、子義詮よしあきら、孫義満相次いで政権を握つた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
その上に、もつと悪いことには、名ばかりの妻として、ほしいまゝにした物質上の栄華が、何時の間にか、彼女の心に魅力を持ち始めてゐた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
いにしへチベリウス帝がおごりをきはめ情をほしいまゝにし、灣頭より眸を放ちて拿破里ナポリの岸を望みきといふはこゝなり。
同時に又、泉先生のやうに、過去の讚美に熱狂したり、永井先生のやうに、追憶囘顧の文字に詠嘆をほしいまゝにする程抒情的でも無い。
放肆ほしいまゝに笑つたり、嘆息したりして、日あたりの好い草土手のところへ足を投出し乍ら、自分の病気の話なぞを為た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
斯ういふ風に、人々の視線が集まつたのは、かく毛色のかはつた客が入つて来た為、放肆ほしいまゝな雑談をさまたげられたからで。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
奔放ほしいまゝなれかかる世や
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
生じ易きは魔の縁なり、おもひほしいまゝにすれば直におこり、念を正しうするも猶起らんとす。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
秋風が田の面を渡つて黄な波を揚げる頃は、蛗螽いなごを捕つたり、野鼠を追出したりして、夜はまた炉辺ろばたで狐とむじなが人を化かした話、山家で言ひはやす幽霊の伝説、放縦ほしいまゝな農夫の男女をとこをんなの物語なぞを聞いて、余念もなく笑ひ興じたことを憶出おもひだした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
わたくしは此推測を以て甚だしく想像をほしいまゝにしたものだとは信ぜない。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)