“ためし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タメシ
語句割合
例75.5%
験9.4%
試7.3%
経験1.7%
前例0.9%
実例0.9%
驗0.9%
試刀0.4%
例証0.4%
先蹤0.4%
可試0.4%
實例0.4%
本0.4%
試用0.4%
試験0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の婚礼に就いて在所の者が、先住の例(ためし)を引いて不吉(ふきつ)な噂を立てるので、豪気(がうき)な新住(しんじう)は境内(けいだい)の暗い竹籔(たけやぶ)を切払(きりはら)つて桑畑に為(し)て了(しま)つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
凡そこれまで出遇つた験(ためし)もなく、終ひにはふら/\病になつてゐた折から、はじめてこの街に移り艦を眺め戦闘機を見あげ
緑の軍港 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
その代り、この窮屈な主義だとか、主張だとか、人生観だとかいうものを積極的に打ち壊して懸った試(ためし)もない。実に平凡で好い。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何を約束したって、未(ま)だ貰った経験(ためし)がない。何故乃公はこんなに運が悪いのだろう。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「可(い)い加減な、前例(ためし)にも禁厭(まじない)にも、烏瓜の提灯(ちょうちん)だなんぞと云って、狐が点(とぼ)すようじゃないかね。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お家騒動、内輪(うちわ)の揉(も)めから。邪魔な相手を片付けたさに。こうした手段を使った実例(ためし)が。チラリチラリと残っております。ならば今では、どうかと見ますと。おなじ事じゃと云いたいなれども。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
凡そこれまで出遇つた驗(ためし)もなく、終ひにはふら/\病になつてゐた折から、はじめてこの街に移り艦を眺め戰鬪機を見あげ
緑の軍港 (旧字旧仮名) / 牧野信一(著)
などとひどく力んでな、大懸かりな試刀(ためし)をいたすというので、これから出向いてみるのじゃよ
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、嘉兵衛は、長国寺の境内に今朝ある「試刀(ためし)」の催しを話して
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近い例証(ためし)が十年前の支那の戦争で、村から取られた兵隊が一人死にましたが、ヤア村の誉(ほまれ)になるなんて、鎮守の杜(もり)に大きな石碑建てて、役人など多勢来て、大金使つて、大騒ぎして
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それはもう悉皆(すつかり)忘れて居て、何年も思出した先蹤(ためし)の無いやうなことまで、つい昨日の出来事のやうに、青々と浮んで来た。今は丑松も自分で自分を憐まずには居られなかつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「ものは可試(ためし)だ。まあお召しなすってください。腕車よりおそかったら代は戴(いただ)きません」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少(すこ)しのことで二代(だい)も三代(だい)も仲直(なかなほ)りが出來(でき)ないやうな實例(ためし)が幾(いく)らも世間(せけん)には有(あ)るもんだからね
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今、朕れ、丈六の仏を造りまつらむが為(ため)に、好(よ)き仏の像を求む。汝が所献(たてまつれる)仏の本(ためし)、即ち朕が心に合(かな)へり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
歯磨屋(はみがきや)の卓子(テエブル)の上に、お試用(ためし)に掬出(すくいだ)した粉が白く散って、売るものの鰌髯(どじょうひげ)にも薄(うっす)り霜を置く——初夜過ぎになると、その一時(ひととき)々々、大道店の灯筋(あかりすじ)を、霧で押伏(おっぷ)せらるる間が次第に間近になって
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
... 抜て私しの云う通りにすれば期(きっ)と実(まこと)の罪人が分ります」荻沢警部は馬鹿/\しく思えど物は試験(ためし)と自ら我頭より長サ三四寸の髪の毛を一本抜き取り「是を何うするのだ(大)其髪の根(もと)を右向け梢(すえ)を ...
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)