“ためし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タメシ
語句割合
74.5%
10.5%
7.0%
経験1.5%
前例1.0%
実例1.0%
1.0%
例証0.5%
先蹤0.5%
可試0.5%
(他:4)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等かれら婚姻こんいんには屹度きつときまつたためし饂飩うどんもらひにたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これまで數次かうして惡戲好な村落の若者の爲にぢらされたためしがありましたからか、爺さんはもう非常な怒氣を含みました。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「それも一段の趣じゃが、まだ持って出たというためしを聞かぬ。」と羽織を脱いでなおせた二の腕を扇子でさする。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此の節、肉どころか、血どころか、贅沢ぜいたく目玉めだまなどはつひに賞翫しょうがんしたためしがない。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
けれども、折角さう思召おぼしめすものなら、物はためしで御座いますから、間さん、貴方、赤樫にお話し遊ばして御覧なさいましな。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
永年えいねん彼と交際をしたどの月にも、どの日にも、余はいまだかつて彼の拙を笑い得るの機会をとらためしがない。
子規の画 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お身さまが経験ためしずみじゃで、其で、郎女の才高ざえだかさと、男択びすることがわかりますな——。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
お身さまが経験ためしずみぢやで、其で郎女の才高さえだかさと、男えらびすることが訣りますな——。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
い加減な、前例ためしにも禁厭まじないにも、烏瓜の提灯ちょうちんだなんぞと云って、狐がとぼすようじゃないかね。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ねえ、阿古十郎さん、……古いころ、……たとえば、鎌倉時代にでも、こんな前例ためしがありましたろうか」
こうした手段を使った実例ためしが。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
人間、怨執のきわまるところ、わが手を下さずして、おのずと、仇敵を亡ぼすことすら出来るという、この怖ろしい実例ためしを、さまざまと耳にして、雪之丞はもとより、師匠菊之丞、肌えに粟を生じ、髪の毛も逆立つ思いで、見えざる加護者に対して手を合せないわけにはいかない。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
抑〻そも/\超人の事たるこれを言葉にあらはし難し、是故に恩惠めぐみによりてこれがためしべき者この例をもてれりとすべし 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わたしは何も彼も忘れるといふやうな恍惚の想ひに打たれるなどゝいふ機會に、凡そこれまで出遇つたためしもなく、終ひにはふら/\病になつてゐた折から、はじめてこの街に移り艦を眺め戰鬪機を見あげ、軍樂隊の大行進に力一杯のテープを投げ……いつかわたしは何の不安も疑惑も知らぬ偉大なる感激家に化してゐた。
緑の軍港 (旧字旧仮名) / 牧野信一(著)
年中働いて居るので身体からだが丈夫、丈夫だから兵隊に取られる、——此頃も郡役所の小役人が帽子シヤツポなどかぶつて来まして、国の為めに死ぬんだで、有難いことだなんて言ひましたが、斯様こんな馬鹿な話がありますか、——近い例証ためしが十年前の支那の戦争で
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それはもう悉皆すつかり忘れて居て、何年も思出した先蹤ためしの無いやうなことまで、つい昨日の出来事のやうに、青々と浮んで来た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「ものは可試ためしだ。まあお召しなすってください。腕車よりおそかったら代はいただきません」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すこしのことで二だいも三だい仲直なかなほりが出來できないやうな實例ためしいくらも世間せけんにはるもんだからね
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今、朕れ、丈六の仏を造りまつらむがために、き仏の像を求む。汝が所献たてまつれる仏のためし、即ち朕が心にかなへり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
と、嘉兵衛は、長国寺の境内に今朝ある「試刀ためし」の催しを話して、
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——などとひどく力んでな、大懸かりな試刀ためしをいたすというので
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
餌箱えさばこしらべるていに、財布をのぞいてふさぎ込む、歯磨屋はみがきや卓子テエブルの上に、お試用ためし掬出すくいだした粉が白く散って
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)