経験ためし)” の例文
旧字:經驗
お身さまが経験ためしずみじゃで、其で、郎女の才高ざえだかさと、男択びすることがわかりますな——。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
何を約束したって、だ貰った経験ためしがない。何故乃公はこんなに運が悪いのだろう。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
いらざるところへ勇気が出て敵は川添いの裏二階もうのうちと単騎せ向いたるがさて行義よくては成りがたいがこの辺の辻占つじうら淡路島通う千鳥の幾夜となく音ずるるにあなたのお手はと逆寄せの当坐のなぞ俊雄は至極御同意なれど経験ためしなければまだまだ心おくれて宝の山へ入りながらその手を
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
お身さまが経験ためしずみぢやで、其で郎女の才高さえだかさと、男えらびすることが訣りますな——。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)