僣称せんしょう)” の例文
持続させたのは彼だろう、たびたびの反柳沢運動にも拘らず、彼の地位がゆるがず、甲府城主となり、大老などと僣称せんしょうされるようになったのは、ひとえにそのおかげさ
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「上意を僣称せんしょういたしましたことは申し訳ございません、また、それはどなたの指図でもなく、私の一存でしたことですが、そうするよりほかに致しかたがなかったのです」
「これは穏やかでないぞ」と村山喜兵衛が云った、「昨日の今日、上意を僣称せんしょうしてこんな事が起こるのは尋常ではない、おれはすぐ御家老に申上げよう、あの三人をたのむぞ」