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目附
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めつけ
ふりがな文庫
“
目附
(
めつけ
)” の例文
さすがのお奉行樣も吟味の仕樣がないので、先づおかまひないと云ふことで勘太郎めを一旦下げて置いて、實はちやんと隱し
目附
(
めつけ
)
をつけてあつたのだ。ねえ、彦三郎さん。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
二人以外の船の
目附
(
めつけ
)
としては、その老巧から言っても当然その人ですから、ほとんど隔晩には船へ泊りに来て、船は、今やこの三人だけの世界のようになっているのです。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
奉行、
目附
(
めつけ
)
などの警戒も元よりであろうが、秀忠将軍は若くて
闊達
(
かったつ
)
だ。よく侍側を従えて
普請場
(
ふしんば
)
へも現れるという。そんな折、飛び道具なら瞬間で目的を果すことができよう。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
目附
(
めつけ
)
その他役附老中の出馬、諸大名の固め、町火消、諸家お
抱
(
かかえ
)
火消と繰出して、持場持場についたものだが、当今、城は宮城であり、何しろ議事堂の失火だからと、父ははなしてくれた。
旧聞日本橋:21 議事堂炎上
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「むむ、まったく困りものだ、甲府勝手へ廻されたのを
自暴
(
やけ
)
で、ああしておいでなさるんだから、何をするか知れたものじゃねえ。金公、お前ぬからず
目附
(
めつけ
)
をしていてくれねえと困る」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
『とうとう来たっ。お
目附
(
めつけ
)
、荒木十左衛門殿、お
使番
(
つかいばん
)
久永内記、御両所の検死。ほかお
徒士
(
かち
)
目附七人、お
小人
(
こびと
)
目附六人を従えて、たった今、
未上刻
(
ひつじのじょうこく
)
(午後二時)御来邸、役者の間へ通った!』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
表面の辞令をいただかないお
目附
(
めつけ
)
だ、悪く言えば
間諜
(
かんちょう
)
、ペロで言えばスパイというやつかも知れないが、決して下等な仕事じゃない、柳生但馬もやれば、石川丈山もやった仕事なんだ
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と、許して、ひそかに、光秀の背後には、
目附
(
めつけ
)
の士をつけておいた。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昨日出張の
目附
(
めつけ
)
は、さだめて早馬を飛ばせて江戸へ注進に及んでいる最中でしょう。館山、北条あたりの海上からも、幾多の早舟が飛び出すところを見れば、船手からの注進をも急ぐものと見える。
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“目附”で始まる語句
目附役
目附衆
目附役迄
目附兼傅役