文天祥ぶんてんしょう)” の例文
文天祥ぶんてんしょうが天命に安んずるこそ丈夫の襟懐きんかいではあるが、盗人の屋尻やじりを切るような真似をせにゃならぬのも時節。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私自身の経験によっても私は文天祥ぶんてんしょうがドウ書いたか、白楽天がドウ書いたかと思っていろいろ調べてしかる後に書いた文よりも、自分が心のありのままに、仮名かなの間違いがあろうが
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「これを文天祥ぶんてんしょう土窖どこくに比すればわがしゃはすなわち玉堂金屋なり、塵垢じんこうの爪につる蟻虱ぎしつの膚を侵すもいまだ我正気に敵するに足らず」と勇みつつ幽廬ゆうろの中に沈吟せし藤田東湖を思え
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)