“土窖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つちぐら25.0%
つちむろ25.0%
あな12.5%
あなぐら12.5%
つちあな12.5%
どこく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしあの土窖つちぐらにはゾットする何物かがありますね、そして僕は寒気を感じた事を否定はしませんよ
地面ぢべたを掘りさげた土窖つちむろ——それが人の住ひなのぢや! ただ立ちのぼる煙を見て、そこにも神の子の住んでゐることが頷かれるといつたていたらく。
小学校の運動会で、父兄が招かれる。村の恵比寿えびすこう、白米五合銭十五銭の持寄りで、夜徹よっぴての食ったり飲んだり話したりがある。日もいよ/\短くなる。甘藷や里芋も掘って、土窖あなしまわねばならぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
もしこのカーテンがなかったならば、この研究室は、まるで土窖あなぐらと同様な、陰惨なものであったろう。
白金神経の少女 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
かの僧院の陰惨な土窖つちあなの中に苦しみ悶え、ついに無惨な死を報ぜられたアルセーヌ・ルパン!彼はやはり生きていたのであった。
「これを文天祥ぶんてんしょう土窖どこくに比すればわがしゃはすなわち玉堂金屋なり、塵垢じんこうの爪につる蟻虱ぎしつの膚を侵すもいまだ我正気に敵するに足らず」と勇みつつ幽廬ゆうろの中に沈吟せし藤田東湖を思え
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)