“つちぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土倉50.0%
土窖33.3%
土蔵16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道誉の影は、荒れ庭のすみに見える低い土倉つちぐらの口へ呑まれるように消えていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冬あたゝかく夏涼しき土窖つちぐらの中に、地獄天堂を超えたる不可思議の月日を送り行くに怪しむ可し、一年ひととせの月日もめぐらさぬうちに、何時いつとなく気力衰へ来る心地しつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
右馬介はその日から、たち下屋しもやに冬中の住居を与えられた。そして、城内の土蔵つちぐらにある武具を、本間三郎が奉行となって、家来をとくしては、取り出すのである。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)