“土蔵（つちぐら）” の例文

旧字：土藏

右馬介はその日から、館（たち）の下屋（しもや）に冬中の住居を与えられた。そして、城内の土蔵（つちぐら）にある武具を、本間三郎が奉行となって、家来を督（とく）しては、取り出すのである。

私本太平記：03 みなかみ帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

“土蔵”の意味

《名詞》

耐火、防犯のため四方の壁や入り口などを土や漆喰などで建てられた倉庫。
(出典:Wiktionary)

“土蔵”の解説

土蔵（どぞう）とは、日本の伝統的な建築様式のひとつで、木骨、外壁を土壁として漆喰などで仕上げられるもの。日常では単に蔵（くら）とよばれることが多く、この様式で作られた建物は土蔵造り・蔵造りなどといわれる。米穀、酒、繭などの倉庫や保管庫として、防火、防湿、防盗構造をもって建てられるもののほか、保管庫と店舗を兼ねて建てられるものもある。店舗・住居を兼ねるものは「見世蔵（店蔵）」と呼ばれることもあり、倉庫・保管庫として建てられるものとは分化して発展してきた。
土蔵の扉には種類があり、大阪戸と呼ばれる
火災の際に閉める引き戸や、戸前と呼ばれる
蝶番が付いた扉などがある。
(出典:Wikipedia)

土	常用漢字 小１ 部首:⼟ 3画
蔵	常用漢字 小６ 部首:⾋ 15画