“牽出”の読み方と例文
読み方割合
ひきだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はまず黒白斑くろしろぶちの牛と赤牛との二頭を牽出ひきだす。彼ら無心の毛族けものも何らか感ずるところあると見え、残る牛も出る牛もいっせいに声を限りと叫び出した。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
しかも無限性を牽出ひきだすもの、こゝに吉祥天きちじょうてん伎芸天ぎげいてん弁財天べんざいてんなどゝいふ天女型の図像が仏菩薩ぼさつ像流行を奪つて製作され、中の幾つかゞ今日に残り、人間性の如何いか矛盾むじゅんであり
老主の一時期 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)