“牽牛花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさがほ66.7%
けんぎうくわ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牽牛花あさがほの色は土壤のアルカリ分酸分の多少によつて異つて來る。人の思想の傾向は、食物によつて體が變り、體が變ると同時に變つて來る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
牽牛花あさがほ大にはやり候よし、近年上方にてもはやり候。去年大坂にて之番附坐下に有之、懸御目申候。ことしのも参候へども此頃見え不申候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
書牘の云ふ所に拠るに、茶山は四十年前に漳州牽牛花けんぎうくわの種子を獲たさうである。文化十四年丁丑より四十年前は安永六年丁酉で、茶山は二十九歳、景樹は十歳である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
茶山は四十年前にひるしをれぬ漳州産の牽牛花けんぎうくわを栽培してゐた。景樹が三十年前に其種子を得て植ゑ、歌を詠んだ。茶山は「私はしる人にあらず、伝へゆきしなり」と云つてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)