“振起”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふりおこ75.0%
ふるいおこ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えーと、こーつ」阿Qは彼の話が途切れたひまに精一杯の勇気を振起ふりおこして口をひらいた。だが、どうしたわけか洋先生と、彼を喚ぶことが出来なかった。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
そこでまた勇気を振起ふりおこして草をとる。一本また一本。一本れば一本減るのだ。草の種は限なくとも、とつただけは草が減るのだ。手には畑の草をとりつゝ、心に心田しんでんの草をとる。
草とり (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
母の手紙で一えた気が又振起ふるいおこって、今朝からの今夜こそは即ち今が其時だと思うと、漫心そぞろごころになって、「泊ってかないか?」と私が常談じょうだんらしくいうと
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)