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神田
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かんだ
ふりがな文庫
“
神田
(
かんだ
)” の例文
神田
(
かんだ
)
を歩いてあの数多い書店の
棚
(
たな
)
から棚とあさって歩いて見ても、連句に関する書籍の数は全体の何万分の一にも足りない少数である。
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
夜、兄さんは僕を連れて、
神田
(
かんだ
)
へ行き、大学の制帽と靴とを買ってくれた。僕はその帽子を、かぶって帰った。帰りのバスの中で
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
夏の炎天
神田
(
かんだ
)
の
鎌倉河岸
(
かまくらがし
)
、
牛込揚場
(
うしごめあげば
)
の
河岸
(
かし
)
などを通れば、荷車の馬は馬方と共につかれて、
河添
(
かはぞひ
)
の大きな柳の木の
下
(
した
)
に居眠りをしてゐる。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
地図で五軒町という町を探すと、
神田
(
かんだ
)
区内にあることが分った。そこで
愈々
(
いよいよ
)
玩具の札を受取に行くのだが、こいつが一寸難しい。
二銭銅貨
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
いや、あれは
神田
(
かんだ
)
の方で買った古本に
落丁
(
らくちょう
)
があってね。ちょうどその本があそこにあったから、買って来てそこだけ取って補充したのさ。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
▼ もっと見る
学校から帰りに、
神田
(
かんだ
)
をいっしょに散歩して、
須田町
(
すだちょう
)
へ来ると、いつも君は
三田
(
みた
)
行の電車へのり、僕は
上野
(
うえの
)
行の電車にのった。
出帆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僧 今日は朝から
湯島
(
ゆしま
)
神田
(
かんだ
)
下谷
(
したや
)
淺草
(
あさくさ
)
の檀家を七八軒、それから
廓
(
くるわ
)
を五六軒まはつて來ましたが、なか/\暑いことでござつた。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
神田
(
かんだ
)
のアテネ・フランセという所で
仏蘭西
(
フランス
)
語を習っているとき、十年以上昔であるが、高木という語学の達者な男を知った。
篠笹の陰の顔
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
主人が三十七、妻が三十二、長男が十六、長女が十一、二男が七つである。
邸
(
やしき
)
は
神田
(
かんだ
)
弁慶橋
(
べんけいばし
)
にあった。
知行
(
ちぎょう
)
は三百石である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
神田
(
かんだ
)
の私立学校で英語を授けてくれた浅見先生がこの郊外へ移り住んでいるということは捨吉に取っては奇遇の感があった。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「なんだ
神田
(
かんだ
)
の、
明神様
(
みょうじんさま
)
の
石
(
いし
)
の
鳥居
(
とりい
)
じゃないが、お
前
(
まえ
)
さんもきがなさ
過
(
す
)
ぎるよ。ありゃァただのお
医者様
(
おいしゃさま
)
の
駕籠
(
かご
)
じゃないよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
吾助爺はこの洪水のような雑踏の中を押し切って、毎朝
神田
(
かんだ
)
の青物市場へ野菜物を満載した荷車を曳いていくのだった。
或る嬰児殺しの動機
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
随って手洗い
所
(
しょ
)
が一番群集するので、喜兵衛は思附いて浅草の観音を初め
深川
(
ふかがわ
)
の不動や
神田
(
かんだ
)
の明神や柳島の妙見や
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
このついでに今一つ、江戸の古い町の名で、東京になるまでのこっていた、
神田
(
かんだ
)
の
連雀町
(
れんじゃくちょう
)
という地名も、もとは運送業者の住んでいたところであった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
『
神田
(
かんだ
)
の
叔父
(
おじ
)
の処へちょっと行って来ました、先生今晩お宅でしょうか。』幸吉の言葉は何となく沈んでいる。
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
たづぬるに
精
(
くは
)
しからず、
宿題
(
しゆくだい
)
にした
處
(
ところ
)
、
近頃
(
ちかごろ
)
神田
(
かんだ
)
で
育
(
そだ
)
つた
或婦
(
あるをんな
)
が
教
(
をし
)
へた。
茄子
(
なす
)
と
茗荷
(
めうが
)
と、
油揚
(
あぶらあげ
)
を
清汁
(
つゆ
)
にして、
薄葛
(
うすくづ
)
を
掛
(
か
)
ける。
至極
(
しごく
)
經濟
(
けいざい
)
な
惣菜
(
そうざい
)
ださうである。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「いや、わたしは
神田
(
かんだ
)
ですが、昨夜から、これ、このとおり、筵を持ってきて、御門前に泊まりこみました」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
文治が友之助を助けた翌日、お村の母親の所へ
掛合
(
かけあい
)
に参りまして、帰り
掛
(
がけ
)
に大喧嘩の出来る、一人の相手は
神田
(
かんだ
)
豊島町
(
としまちょう
)
の左官の
亥太郎
(
いたろう
)
と申す者でございます。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長き
海路
(
うみじ
)
も
恙
(
つつが
)
なく無事横浜に着、直ちに汽車にて上京し、
神田
(
かんだ
)
錦町
(
にしきちょう
)
の
寓居
(
ぐうきょ
)
に入りけるに、一年余りも先に来り居たる叔母は大いに喜び、一同を
労
(
いた
)
わり慰めて
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
勇美子は、その足ですぐ陽子を誘って、
神田
(
かんだ
)
に事務所を持って居る顧問弁護士の石井三太郎を訪ねました。
身代りの花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
此
(
この
)
時などは実に
日夜
(
にちや
)
眠
(
ねむ
)
らぬほどの
経営
(
けいえい
)
で、
又
(
また
)
石橋
(
いしばし
)
の
奔走
(
ほんそう
)
は
目覚
(
めざま
)
しいものでした、出版の事は
一切
(
いつさい
)
山田
(
やまだ
)
が
担任
(
たんにん
)
で、
神田
(
かんだ
)
今川小路
(
いまがはかうぢ
)
の
金玉出版会社
(
きんぎよくしゆつぱんくわいしや
)
と
云
(
い
)
ふのに
掛合
(
かけあ
)
ひました
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
家業を変えて
肴屋
(
さかなや
)
を始め、
神田
(
かんだ
)
、
大門
(
だいもん
)
通りのあたりを得意に如才なく働いたこともありますが、江戸の大火に
逢
(
あ
)
って着のみ着のままになり、流れて
浅草
(
あさくさ
)
の
花川戸
(
はなかわど
)
へ行き
幕末維新懐古談:01 私の父祖のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
山下
(
やました
)
の
菊屋
(
きくや
)
で夕食をした後友は
神田
(
かんだ
)
に行こうと云い出した。私は云うがままに彼について行った。
真珠塔の秘密
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「やあ、
來
(
き
)
てゐたのか」と
云
(
い
)
ひながら
座敷
(
ざしき
)
へ
上
(
あが
)
つた。
先刻
(
さつき
)
郵便
(
いうびん
)
を
出
(
だ
)
してから、
神田
(
かんだ
)
を
散歩
(
さんぽ
)
して、
電車
(
でんしや
)
を
降
(
お
)
りて
家
(
うち
)
へ
歸
(
かへ
)
る
迄
(
まで
)
、
宗助
(
そうすけ
)
の
頭
(
あたま
)
には
小六
(
ころく
)
の
小
(
こ
)
の
字
(
じ
)
も
閃
(
ひら
)
めかなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
神田
(
かんだ
)
の
錦町
(
にしきちょう
)
で、青年社という、正則英語学校のすぐ次の通りで、街道に面したガラス戸の前には、新刊の書籍の看板が五つ六つも並べられてあって、戸を
開
(
あ
)
けて中に入ると
少女病
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
その時分になると、葉子も
神田
(
かんだ
)
の下宿へ荷物と子供を持ちこんでいた。毎朝毎夜、クリームを塗ったりルウジュをつけたりしていた鏡台と
箪笥
(
たんす
)
は今なお庸三の部屋にあった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
御青物
(
おんあおもの
)
御用所
(
ごようどころ
)
神田
(
かんだ
)
竪大工町
(
たてだいくちょう
)
の
御納屋
(
おなや
)
に奉公に出ていて、江戸
馴
(
な
)
れている上に、丹那小町と呼ばれた美人なので、村の若者が競って恋を寄せたのであったが、ことごとく斥けて
丹那山の怪
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
媒妁
(
なかだち
)
の役目相済んだつもりで納まって居ると、
神田
(
かんだ
)
の料理屋で披露の宴をするとの事で、連れて来られた車にのせられ、十台の車は静かな村を
犇
(
ひし
)
めかして勢よく新宿に向った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その一方は
駿河台
(
するがだい
)
へ延びて
神田
(
かんだ
)
を焼きさ、
伝馬町
(
てんまちょう
)
から
小舟町
(
こぶなちょう
)
、
堀留
(
ほりどめ
)
、
小網町
(
こあみちょう
)
、またこっちのやつは大川を
本所
(
ほんじょ
)
に飛んで
回向院
(
えこういん
)
あたりから
深川
(
ふかがわ
)
永代橋
(
えいたいばし
)
まできれえにいかれちゃった
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
本郷に移り下谷に移り、下谷
御徒町
(
おかちまち
)
へ移り、芝
高輪
(
たかなわ
)
へ移り、
神田
(
かんだ
)
神保町
(
じんぼうちょう
)
に行き、
淡路町
(
あわじちょう
)
になった。其処で父君を失ったので、その秋には悲しみの残る家を離れ本郷
菊坂町
(
きくざかちょう
)
に住居した。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
世
(
よ
)
の
秋
(
あき
)
つらし九
月
(
ぐわつ
)
の
末
(
すゑ
)
、
俄
(
には
)
かに
風
(
かぜ
)
が
身
(
み
)
にしむといふ
朝
(
あさ
)
、
神田
(
かんだ
)
に
買出
(
かひだ
)
しの
荷
(
に
)
を
我
(
わ
)
が
家
(
や
)
までかつぎ
入
(
い
)
れると
其
(
その
)
まゝ、
發熱
(
ほつねつ
)
につゞいて
骨病
(
ほねや
)
みの
出
(
いで
)
しやら、三
月
(
つき
)
ごしの
今日
(
けふ
)
まで
商
(
あきな
)
ひは
更
(
さら
)
なる
事
(
こと
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
買馴染
(
かひなじみ
)
其空せみは五歳の時人に
勾引
(
かどはか
)
され揚屋町善右衞門口入にて
神田
(
かんだ
)
小柳町松五郎が
姪成
(
めひなり
)
とて三浦屋へ賣込しが
年季明
(
ねんきあけ
)
にて源次郎の妻に致し其主人へ
願
(
ねがひ
)
湯治
(
たうぢ
)
の
暇
(
ひま
)
を
貰
(
もら
)
ひ信州より越後へ
實
(
じつ
)
の
親
(
おや
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
或
(
ある
)
人は、電車で
神田
(
かんだ
)
神保町
(
じんぼうちょう
)
のとおりを走っているところへ、がたがたと来て、電車はどかんととまる、びっくりしてとび
下
(
お
)
りると同時に、片がわの雑貨店の洋館がずしんと目のまえにたおれる
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
神田
(
かんだ
)
旅籠町
(
はたごちょう
)
の安宿八文字屋に泊まり込んでいることがわかりました。
右門捕物帖:30 闇男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
神田
(
かんだ
)
を歩いていても
下谷
(
したや
)
を歩いていても、家のかげになって見えない煙突が、少し場処をかえると見えて来る。それを目当に歩いて来て、よほど大きくなった煙突を見ると心がほっとしたものである。
三筋町界隈
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
神田
(
かんだ
)
は、あきらめて、わらいながらかえっていきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「
神田
(
かんだ
)
の
駿河台
(
するがだい
)
だよ」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
夏の炎天
神田
(
かんだ
)
の
鎌倉河岸
(
かまくらがし
)
、
牛込揚場
(
うしごめあげば
)
の河岸などを通れば、荷車の馬は
馬方
(
うまかた
)
と共につかれて、
河添
(
かわぞい
)
の大きな柳の木の
下
(
した
)
に居眠りをしている。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
今度の家には弟も同居して、
神田
(
かんだ
)
の学校へ通っていますし、赤松さんのお妹さんが二人、皆きれいな方でしたが、やはり来ていられます。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
神田
(
かんだ
)
神保町辺
(
じんぼうちょうへん
)
のあるカッフェに、お
君
(
きみ
)
さんと云う女給仕がいる。年は十五とか十六とか云うが、見た所はもっと
大人
(
おとな
)
らしい。
葱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
神田
(
かんだ
)
の夜店の木枯らしの中に認めたこの青衣少女の
二重像
(
ドッペルゲンガー
)
はこのほとんど消えてしまっていた記憶を一時に燃え上がらせた。
青衣童女像
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「
神田
(
かんだ
)
だ。」と重い口調で言った。ひどく
嗄
(
しわが
)
れた声である。顔は、老俳優のように
端麗
(
たんれい
)
である。また、しばらくは無言だ。ひどく窮屈である。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
壁
(
かべ
)
に
耳
(
みみ
)
ありよ。さっき、
通
(
とお
)
りがかりに
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
んだ
神田
(
かんだ
)
の
湯屋
(
ゆや
)
で、
傘屋
(
かさや
)
の
金蔵
(
きんぞう
)
とかいう
奴
(
やつ
)
が、てめえのことのように、
自慢
(
じまん
)
らしく、みんなに
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かせてたんだ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
それから
清水港
(
しみづみなと
)
を
通
(
とほ
)
つて、
江尻
(
えじり
)
へ
出
(
で
)
ると、もう
大分
(
だいぶん
)
以前
(
いぜん
)
に
成
(
な
)
るが、
神田
(
かんだ
)
の
叔父
(
をぢ
)
と
一所
(
いつしよ
)
の
時
(
とき
)
、わざとハイカラの
旅館
(
りよくわん
)
を
逃
(
に
)
げて、
道中繪
(
だうちうゑ
)
のやうな
海道筋
(
かいだうすぢ
)
、
町屋
(
まちや
)
の
中
(
なか
)
に
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東京
神田
(
かんだ
)
の共立学舎で語学を教わった古い教師でありますし、その
後
(
ご
)
わたしが
芝白金
(
しばしろかね
)
の明治学院へかよったころにも先生は近くの
高輪
(
たかなわ
)
に住んでいたものですから
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
殆
(
ほとん
)
ど毎日のように私は
神田
(
かんだ
)
、本郷、早稲田、その他至るところの古本屋を
廻
(
まわ
)
り歩いて本をさがし、黄河以外の支那に就ても書く
為
(
ため
)
には読みすぎるほど読んだけれども
魔の退屈
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
そのうち
電車
(
でんしや
)
が
神田
(
かんだ
)
へ
來
(
き
)
た。
宗助
(
そうすけ
)
は
何時
(
いつ
)
もの
通
(
とほ
)
り
其所
(
そこ
)
で
乘
(
の
)
り
換
(
か
)
えて
家
(
うち
)
の
方
(
はう
)
へ
向
(
む
)
いて
行
(
ゆ
)
くのが
苦痛
(
くつう
)
になつた。
彼
(
かれ
)
の
神經
(
しんけい
)
は一
歩
(
ぽ
)
でも
安井
(
やすゐ
)
の
來
(
く
)
る
方角
(
はうがく
)
へ
近
(
ちか
)
づくに
堪
(
た
)
えなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
衝立の蔭から美しい女給の声、居眠りでもして居たのでしょう、僅に顔をあげた
風情
(
ふぜい
)
で、こう応えました。階下からは蓄音機でジャズの響き、
神田
(
かんだ
)
の十一時は未だ宵です。
古城の真昼
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
東京では
神田
(
かんだ
)
明神のお祭りに、佐野氏の者が出て来ると必ずわざわいがあったといいました。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
神田
(
かんだ
)
で腕の好い左官屋の娘である春次より
年嵩
(
としかさ
)
の、上野の坊さんの娘だという福太郎を頭として、十人余りの抱えがおり、房州
船形
(
ふなかた
)
の
団扇
(
うちわ
)
製造元の娘だという、美形の小稲に
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“神田”の意味
《名詞》
神社に付属または、神社が所有する田。
(出典:Wiktionary)
“神田”の解説
神田(しんでん、かんだ)とは、日本において、神社の祭祀などの運営経費にあてる領田(寺社領)のことをいう。御戸代(みとしろ)、御神田(おみた、おんた)、大御田(おおみた)とも。
(出典:Wikipedia)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
“神田”で始まる語句
神田橋
神田川
神田明神
神田孝平
神田錦町
神田辺
神田駿河台
神田鍛冶町
神田橋内
神田権太夫