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『出帆』
ふりがな文庫
『
出帆
(
しゅっぱん
)
』
成瀬君 君に別れてから、もう一月の余になる。早いものだ。この分では、存外容易に、君と僕らとを隔てる五、六年が、すぎ去ってしまうかもしれない。 君が横浜を出帆した日、銅鑼が鳴って、見送りに来た連中が、皆、梯子伝いに、船から波止場へおりると、僕 …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「新思潮」1916(大正5)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
今日
(
きょう
)
己
(
おれ
)
片
(
きれ
)
沼津
(
ぬまづ
)
顋
(
あご
)
頭巾
(
ずきん
)
銅鑼
(
どら
)
連叫
(
れんきょう
)
袂
(
たもと
)
菊池
(
きくち
)
緩慢
(
かんまん
)
神田
(
かんだ
)
異人
(
いじん
)
甲板
(
かんぱん
)
牢
(
ろう
)
浴衣
(
ゆかた
)
一月
(
ひとつき
)
梯子
(
はしご
)
桟橋
(
さんばし
)
松岡
(
まつおか
)
拍子
(
ひょうし
)
成瀬
(
なるせ
)
愚
(
ぐ
)
乞食
(
こじき
)
久米
(
くめ
)
上野
(
うえの
)
三田
(
みた
)