魔の退屈まのたいくつ
戦争中、私ぐらいだらしのない男はめったになかったと思う。今度はくるか、今度は、と赤い紙キレを覚悟していたが、とうとうそれも来ず、徴用令も出頭命令というのはきたけれども、二、三たずねられただけで、外の人達に比べると驚くほどあっさりと、おまけに …
作品に特徴的な語句
だま ひやや しりぞ かく すご はじま うたぐ 手廻てまわ つい ろう かじ うけたまわ のが ため 私慾しよく 稀薄きはく 神田かんだ 箪笥たんす 痲痺まひ 田町たまち いのしし しか メートル ひも 綺麗きれい あお かえ ねずみ 黄海こうかい 黄河こうが 骨董こっとう 馬鹿ばか 風呂ふろ かすみ 阿呆あほう 蒐集しゅうしゅう つい 跳梁ちょうりょう もら あきら しらみ むな ほとん 蒲田かまた かえ ほか しゃべ のろ あき 可愛かわい 口説くど 反古ほご 却々なかなか 外套がいとう およ 凄味すごみ 兼々かねがね おれ 仰有おっしゃ また 挨拶あいさつ 潰滅かいめつ 淫売いんばい 浴衣ゆかた 沁々しみじみ 決潰けっかい はて 暗闇くらやみ おい おそ まわ さいわい 屍体したい もっと 如何いか ごと 外貌がいぼう
題名が同じ作品
魔の退屈 (新字旧仮名)坂口安吾 (著)