“私慾”の読み方と例文
読み方割合
しよく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな話も相手は、入道が源氏に関係のあることをにおわしたことで気味悪く思って、私慾しよくをそれ以上たくましくはしかねていた。
源氏物語:18 松風 (新字新仮名) / 紫式部(著)
私の父は代議士のほかに新聞社長と株式取引所の理事長をやり、私慾しよくをはかればいくらでももうけられる立場にいたが全く私慾をはからなかった。
石の思い (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
我利我利がりがり私慾しよくばかりで、それを組合とか団体の力で自然にまもろうとするようになる。
魔の退屈 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)