“江尻”の読み方と例文
読み方割合
えじり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大工らしい印絆纒しるしばんてんの男が一人、江尻えじりあたりの海を見ながら、つれの男にかう言つてゐた——「見や。浪がチンコロのやうだ。」
貝殻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
江尻えじりの宿のはずれで名乗りかけることにしておいたのを、お前様方が久能山道へお廻りなすったものですから
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
力に伏拜ふしをが江尻えじりの宿や興津川おきつがは薩陲峠さつたたうげは七ツ過手許てもとくらき倉澤のあひの建場を提灯つけ由井の宿なる夷子屋えびすやに其夜は駕籠を舁込かきこんだり斯て藤八宿屋のあるじ委細ゐさいの樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)