“あぎと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アギト
語句割合
26.0%
20.8%
18.2%
11.7%
10.4%
7.8%
噞喁5.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんかぜに赤くひきしまっている顔は、どこか大人たいじんそうをそなえ、大きくて高い鼻ばしらからあぎとにかけての白髯はくぜんも雪の眉も、為によけい美しくさえあった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
オヽ其男御眼にかゝろうと珠運立出たちいで、つく/″\見れば鼻筋通りて眼つきりゝしく、あぎと張りて一ト癖たしかにある悪物しれものひざすり寄せて肩怒らし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
小獅子はみちへ橋にった、のけざまあぎとふっくりと、ふたかわこうちょうして、口許くちもと可愛かわいらしい、色の白いであった。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此時ドルフの目に水を穿うがつて来る松明の光が映つた。ドルフは最後の努力をして、自分がやつと貪婪どんらんな鮫のあぎとから奪ひ返した獲ものを、跡の方に引き摩つて浮いた。
実をいふと、氏はその日川の容子ようすを見に出掛けたので、魚籠びくの用意だけはしてゐなかつた。で、兵児へこ帯を縦にいてうをあぎとくゝつて、その儘水におよがせておいた。
両の肩怒りてくびを没し、二重ふたえあぎと直ちに胸につづき、安禄山あんろくざん風の腹便々として、牛にも似たる太腿ふとももは行くに相擦あいすれつべし。顔色いろは思い切って赭黒あかぐろく、鼻太く、くちびる厚く、ひげ薄く、まゆも薄し。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
春水の盥に鯉の噞喁あぎとかな
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)