“噞喁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぎと50.0%
あぎとひ12.5%
けんぐ12.5%
けんぐう12.5%
げんぎょう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最上川に住む鯉のこと常におもふ噞喁あぎとふさまもはやしづけきか
(新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
せつなさの噞喁あぎとひゆるに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
京橋きょうばしぎわのあるビルディングの屋上で、品川沖しながわおきから運ばれて来るさわやかな涼風の流れに噞喁けんぐしながら眼下に見通される銀座通ぎんざどおりのはなやかな照明をながめた。
試験管 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
焼麩やきふ一つ投ずれば、折重りて群れを成し、噞喁けんぐうの集団を波際に形作る程に飼ひ馴らせる鯉なれば、之を釣り挙ぐるに、術も手練も要すべき筈なく、岩丈がんじょうの仕掛にて、力ッこに挙げさへすれば
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
上ると土砂降どしゃぶりになった。庭の平たいかめの水を雨が乱れ撲って、無数の魚児の噞喁げんぎょうする様にね上って居たが、其れさえ最早見えなくなった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)