“品川沖”の読み方と例文
読み方割合
しながわおき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京橋きょうばしぎわのあるビルディングの屋上で、品川沖しながわおきから運ばれて来るさわやかな涼風の流れに噞喁けんぐしながら眼下に見通される銀座通ぎんざどおりのはなやかな照明をながめた。
試験管 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その年の八月には三隻の英艦までが長崎にはいったことの報知しらせも伝わっている。品川沖しながわおきには御台場おだいばが築かれて、多くの人の心に海防の念をよび起こしたとも聞く。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
極端な例として享保年間のある火事は麹町こうじまちから発火して品川沖しながわおきへまで焼け抜けたが、その焼失区域は横幅の平均わずかに一二町ぐらいで、まるで一直線の帯のような格好になっている。
函館の大火について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)