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顋
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おとがい
ふりがな文庫
“
顋
(
おとがい
)” の例文
彼女の頭に映っていたかつての彼の
男々
(
おお
)
しく美しかったあの顔は、今は拡まった
窪
(
くぼ
)
みの底に眼を沈ませ、
髯
(
ひげ
)
は突起した
顋
(
おとがい
)
を
蔽
(
おお
)
って縮まり、そうして
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
千早振
(
ちはやふ
)
る
神無月
(
かみなづき
)
ももはや跡
二日
(
ふつか
)
の
余波
(
なごり
)
となッた二十八日の午後三時頃に、
神田見附
(
かんだみつけ
)
の内より、
塗渡
(
とわた
)
る
蟻
(
あり
)
、散る
蜘蛛
(
くも
)
の子とうようよぞよぞよ
沸出
(
わきい
)
でて来るのは、
孰
(
いず
)
れも
顋
(
おとがい
)
を気にし
給
(
たま
)
う方々。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と包ましやかに、薄藤色の半襟を、
面痩
(
おもや
)
せた、が、色の白い
顋
(
おとがい
)
で
圧
(
おさ
)
えて云う。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
顋
漢検1級
部首:⾴
18画
“顋”を含む語句
二重顋
顋髯
顋鬚
下顋
上顋
角顋
顋下
顋髭