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餓死
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うえじに
ふりがな文庫
“
餓死
(
うえじに
)” の例文
くださりませ。私は今日で十日というもの米一粒も食べませぬ。
蓮
(
はす
)
の実一つ食べませぬ。私は
餓死
(
うえじに
)
いたします。どうぞお助けくださりませ
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
町「たとえ此の山奥で
餓死
(
うえじに
)
するとも
野天
(
のでん
)
で自殺は後日の物笑い、何者の
住
(
すま
)
いかは知らぬが、少々お
椽
(
えん
)
を拝借いたします、南無阿弥陀仏/\」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
育児院は、ナニ、養生をしてるので、
私等
(
わたしども
)
は九死一生、
餓死
(
うえじに
)
、
凍死
(
こごえじに
)
をしようとする大病人、ちょいとそれ
繰廻
(
くりまわし
)
を附けて下すっても
可
(
よ
)
かろうと思いましてね。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「でも、私は
餓死
(
うえじに
)
するほどじゃアないわ。」そういって、セエラは五つ目のパンを下に置きました。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
「すると、わたしを
餓死
(
うえじに
)
させる気だったんだね。
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
さま、とにかく早くだしてくださいまし」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
が、不平で学校を飛出しながら校長の恩に
縋
(
すが
)
るような
所為
(
まね
)
は
餓死
(
うえじに
)
しても二葉亭には出来なかった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
又
餓死
(
うえじに
)
をした人の話が出ていたが、その人は水を飲でいたばかりに永く死切れなかったという。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
「フフ……、罠にかかった猟師だね、君は。散々人を苦しめた報いだ。あきらめるがいい。じゃ、二三日我慢してくれ給え。
饑
(
ひも
)
じいだろうが
餓死
(
うえじに
)
する様なことはありやしない。あばよ」
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
食すべき「たのみ」の
餌
(
えさ
)
がないから、蛇奴も
餓死
(
うえじに
)
に死んでしまいもしようが、
憖
(
なまじい
)
に
卯
(
う
)
の花くだし
五月雨
(
さみだれ
)
のふるでもなくふらぬでもなく、
生殺
(
なまごろ
)
しにされるだけに蛇奴も苦しさに堪え
難
(
か
)
ねてか
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
細工が過ぎて親分に見現わされた、——口惜しいが仕方がない。サア、縛ってくれ、
磔刑
(
はりつけ
)
にでも
火焙
(
ひあぶ
)
りにでもしてくれ、——その代り、万一俺の母親が
餓死
(
うえじに
)
するようなことがあったら、俺は死んだってお前達を
銭形平次捕物控:100 ガラッ八祝言
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
餓死
(
うえじに
)
しようとしたことがありました。
メールストロムの旋渦
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
山畠
(
やまばたけ
)
にかけがえのない、稲が
腐
(
くさ
)
っては、
餓死
(
うえじに
)
でござりまする、総領の
私
(
わし
)
は、一番の
働手
(
はたらきて
)
、こうしてはおられませぬから、と
辞
(
ことわり
)
をいって、やれ泣くでねえぞ
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今頃
何処
(
どこ
)
に
何
(
ど
)
うしておいでなさるやら、但しは山賊のためにお果てなされしか、
私
(
わたくし
)
は不幸にも
斯
(
か
)
かる
深山
(
みやま
)
に流浪の身、一粒の米もなければ居所もなし、此の儘
餓死
(
うえじに
)
いたすでございましょう
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「この子は、私よりもひもじいのだわ。この子は
餓死
(
うえじに
)
しそうなのだわ。」
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
わざわざ城下へ出て行って、
生命
(
いのち
)
の
握飯
(
むすび
)
とかいうものを、
餓死
(
うえじに
)
しそうな人達へ振る舞ってやるということじゃ。それで城下の馬鹿どもはお前を如来の産まれ変わりだの
活
(
い
)
き
仏
(
ぼとけ
)
だのと云うそうじゃ
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あなた方武士たちは、斬って出て、
死
(
し
)
に
様
(
ざま
)
もお心のまま選ぶことができましょうが、傷者、病人、また三千余の領民を共に
餓死
(
うえじに
)
させるは、無情の至りです。
私義
(
しぎ
)
にこだわって大義なきものです。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
旧
(
もと
)
へ帰るか、
倶利伽羅峠
(
くりからとうげ
)
へ
出抜
(
でぬ
)
けますれば、無事に
何方
(
どちら
)
か国へ帰られます。それでなくって、無理に先へ参りますと、
終局
(
しまい
)
には
草一条
(
くさひとすじ
)
も生えません
焼山
(
やけやま
)
になって、
餓死
(
うえじに
)
をするそうでございます。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
餓死
(
うえじに
)
したのでございますかな」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“餓死”の解説
餓死(がし、en: starvation)とは、食物の摂取を絶たれる(絶つ)ことにより、著しい栄養失調から死亡することを指す。
(出典:Wikipedia)
餓
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
“餓死”で始まる語句
餓死屍体