“火焙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひあぶ93.8%
ひあぶり6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何月何日には見せしめのために、火焙ひあぶりの刑を処すると、近郷近在に触れを回しました。そして大勢見物人たちのひしめいている中で……
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
昌平橋しょうへいばし外を引廻しの上、以上五ヶ所へ捨札を建てて火焙ひあぶりの極刑に処せられるのですから、泥棒や人殺しなどとは、まるっきり話が違います。
「この人を助けて下さい、私が訴人して磔柱に上げましたが、このまま火焙ひあぶりにしては、天主の御罰も恐ろしい」
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
切支丹宗徒は磔刑はりつけにされ、火を放つた八百長お七は火焙ひあぶりになり、主殺しの直助權兵衞は鋸引にされたといふことは、この時代の世相の反映で、邪宗門と放火と主殺しが