“質朴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しつぼく84.8%
ぶきよう6.1%
すなほ3.0%
そぼく3.0%
ぢみ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ジェレミアス・ゴットヘルフは、もう愛し合わなくてたがいに監視し合ってる夫婦の痛ましい状態を、無慈悲な質朴しつぼくさで描いている。
それを無頓着の男の質朴ぶきようにも突き放して、いゑ、ありがたうはござりますれど上人様に直〻で無うては、申しても役に立ちませぬ事、何卒たゞ御取次を願ひまする
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
男子をのこご二人、女子むすめ一人をもてり。太郎は質朴すなほにてよく生産なりはひを治む。二郎の女子は大和の人の𡣞つまどひに迎へられて、彼所かしこにゆく。三郎の豊雄とよをなるものあり。
老リヴァズ氏はまつたく質朴そぼくな人で、しかし紳士であつたし、一番舊い家の出であつたと彼女は云つた。マァシュ・エンドは唯一軒の家であつた頃からリヴァズ家の所有だつた。
デプレ夫人は、これこそ女優には珍しい質朴ぢみな顔立で、その上、これはまた女とも思へぬほどガッシリしたからだつきの……やはり、女である。
巴里で観たイプセン劇 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)