“しつぼく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
質朴73.7%
質樸23.7%
卓子2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも併し、此上もなく質朴しつぼくで地味な單衣に包んで、化粧さへも忘れた、お關の底光りのする美しさには比ぶべくもありません。
質樸しつぼくな職人気質かたぎから平八郎がくはだての私欲を離れた処に感心したので、ひて与党に入れられたうらみを忘れて、生死を共にする気になつたのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
榛軒は関帝を祭る日に、客に卓子しつぼく料理を饗した。円卓の一脚に機関があつて回転するやうにしてあつた。中央に円い皿一枚、周匝めぐりに扇形の皿八枚を置いた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)