“質実”の読み方と例文
旧字:質實
読み方割合
じみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……ゆいたての円髷まるまげに薄化粧して、質実じみだが黒の江戸褄えどづまの、それしゃにはまた見られない、こうとうな町家の内儀風の、しゃんと調ったお悦と、き心に肩を揃えて、私は
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
教訓物や昔咄や「実語教稚講釈じつごきょうおさなこうしゃく」こう云ったような質実じみな物へ、努めて世界を求めて行った。
戯作者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
Wは『迷信、伝説の起原と精神異状』といったような比較的質実じみな方面から……又
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)