“こないだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此間58.7%
先日14.3%
過日12.7%
此頃7.9%
是頃3.2%
先達1.6%
過般1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丈「おや/\清水の息子さんか、此間こないだは折角おでだったが、取込とりこんでいて失敬を云って済みません、何かえ清次さんのおつれかえ」
ある光治こうじもりおくにあるおおきないけのほとりへいってふえこうとおもってきかかりますと、先日こないだ少年しょうねんがまたいけのほとりでいていました。
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
過日こないだ奧の縁側で、祖母おばあさんと何か議論してるの。そして靜子々々つて何か私の事言つてる樣なんですからね、惡いと思つたけど私立つて聞いたことよ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「そう言えば、叔母さんはたお出来なさいましたんでしょう……どうも此頃こないだから、そうじゃないかッて、老婆ばあやとも御噂をしていましたよ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私もネ、長いこと伊東の方に居ました。森彦の親切で、すっかり保養も出来たで……是頃こないだお雪さんから手紙を下すったように、もしお前さんのとこで私を
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「それでなくッてさえ、先達こないだのようなさわぎがはじまるものを、そんなことをしようもんなら、それこそだ。僕アまた駈出かけだしてかにゃあならない。」
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
過般こないだ宴会えんかいの席で頓狂とんきょう雛妓おしゃくめが、あなたのお頭顱つむりとかけてお恰好かっこう紅絹もみきますよ、というから、その心はと聞いたら、地がいて赤く見えますと云って笑いころげたが
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)