“このあいだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此間47.6%
過日19.0%
先日9.5%
去日4.8%
曩日4.8%
此頃4.8%
過般4.8%
過般中4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此間このあいだから学校へ通っている。乃公は作文と習字が上手になりたい。先生は乃公を敏捷はしっこいといって褒めた。勉強すれば大臣になれるかも知れないと言ったが、当にはならない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
いかに大切にしていても、過日このあいだから水もらずに我肌わがはだに着けていたのであるから、つぼみすでに落ちつくした、葉も已に枯れ尽して、枝も已に折れていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そのまま着服していて先日このあいだ父親に内証でお菊にったものだと言った。
そうら解った、わたくし去日このあいだからどうも炭の無くなりかたが変だ、如何いくら炭屋が巧計ずるをして底ばかし厚くするからってこうも急に無くなるはずがないと思っていたので御座いますよ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
私はふと、曩日このあいだ、初代綾之助の語るのを、ゆくりなく聴く機会のあったことを思いだした。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
……私共の勇のやつが、あれで子供仲間じゃナカナカ相撲が取れるんですとサ。此頃このあいだもネ、弓のつる
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
昔からこの刻限を利用して、魔の居るのを実験する、方法があると云ったようなことを過般このあいだなかちょうで怪談会の夜中に沼田ぬまたさんが話をされたのを、例の「膝摩ひざさすり」とか「本叩ほんたたき」といったもので。
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平時いつもは、そんなでもなかったが、過般中このあいだ、連があって、二人で出掛けた、その時、その千世ちゃんが来たんだね。確か……
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)