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過日
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このあいだ
ふりがな文庫
“
過日
(
このあいだ
)” の例文
過日
(
このあいだ
)
も写真を一緒に取に行ったので皆んなにからかわれて居ました、ここへも
入来
(
いらっし
)
ゃる方なのと無頓着に言聞けられて、貞之進の
腸
(
はらわた
)
は煑えるようで
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
いかに大切にしていても、
過日
(
このあいだ
)
から水も
与
(
や
)
らずに
我肌
(
わがはだ
)
に着けていたのであるから、
蕾
(
つぼみ
)
は
已
(
すで
)
に落ち
尽
(
つく
)
した、葉も已に枯れ尽して、枝も已に折れていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
過日
(
このあいだ
)
頼んだ、
河野
(
こうの
)
さん
許
(
とこ
)
へ、その
後
(
のち
)
廻ってくれないッて言うじゃないか、どうしたの?」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
何
(
ど
)
うだい、
到頭
(
とうとう
)
降って来たらしいぜ。
過日
(
このあいだ
)
から催していたんだから、
滅多
(
めった
)
に止むまいよ。困ったもんだ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
脂
(
やに
)
を拭いた紙を寝覚の端へまるめ込んで、手を
手巾
(
はんけち
)
でもんで居るその手巾は、
過日
(
このあいだ
)
の白茶地ではないが、貞之進はそれに妙なことが思い出されて、じっと小歌の顔を
看上
(
みあ
)
げると
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
ここで
極
(
きめ
)
て下さいましょうか。
過日
(
このあいだ
)
、病院で掛合いました時のように、久能山で返事しようじゃ困りますよ。ここは久能山なんですから。またと云っちゃ
竜爪山
(
りゅうそうざん
)
へでも行かなきゃならない。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
過日
(
このあいだ
)
の方はあれから
入来
(
いらし
)
って、あの翌晩おひとりで、そう可笑いんだよ玉ちゃんが大変岡惚して、
風采
(
ようす
)
のいゝ方ねえ、あら姉さんも、何だね厭に気を廻すよ、だって風采が好って
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
「さあ。」と、巡査は考えて、「何だか知らんが時々に光るのです。けれども、光線の工合で見える時もあり、見えない時もあるのです。私も
過日
(
このあいだ
)
から不思議に思っているのですが……。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
過日
(
このあいだ
)
の晩、半九郎は途中で源三郎に約束して、あしたはきっと兄を帰してやると言ったが、市之助は花菱に酔い潰れて帰らなかった。その以来、源三郎はいよいよ半九郎を信用しなくなった。
鳥辺山心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ことに
過日
(
このあいだ
)
の鶯の話を聴かされてから、彼は半九郎のあまり正直過ぎるのを懸念するようになったので、ゆうべも彼を誘わずに自分一人で来ていると、あとから半九郎が丁度来合せたのである。
鳥辺山心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
これが
過日
(
このあいだ
)
から源三郎の胸に畳まっていた不平であった。現に兄は昨夜も戻らない。きょうも戻らない、出発まぎわにあってもまだ
止
(
と
)
めどもなしに遊び歩いている兄の放埒には源三郎も呆れ果てた。
鳥辺山心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“過日”の意味
《名詞・形容動詞》
過ぎ去ったある日。
(出典:Wiktionary)
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“過日”で始まる語句
過日来