“このあひだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此間80.6%
先日8.3%
頃日5.6%
過日2.8%
過般2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此間このあひだのものはもう少し待つて呉れ玉へ」と広田先生が云ふのを、「えゝ、うござんす」と受けて、野々宮さんが庭から出て行つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
で、算盤の見当をつける為めに、先日このあひだ某華族の売立会があつたのをしほに、持合せのなかから古代更紗を三反ばかし取出して、そのなかに交ぜて知らぬ顔をしてゐた。
かぞへ丁字屋ならば娼妓おひらん澤山たくさんあるゆゑよからんと山口巴の案内にて江戸町二丁目丁字屋方へ一同どや/\登樓おしあがり千太郎には頃日このあひだたばかりなる小夜衣が丁度ちやうど似合にあひの相方と見立みたてられしが互ひのえにし如何につき合なればとてまだ日もくれぬきぬ/\に心殘せど一座の手前其の日は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だけど私、過日このあひだでモウ皆に笑はれて、懲々こり/\してるんですもの。ぢやけて下さいつて、だまして逃げて來たもんだから、野村さんに追驅けられたのよ
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
或人に連れられて過般このあひだ蓬莱屋へまゐりましたが、お傳といふ女からきゝました一分始終、いやどうも此方の棟梁は違つたもの、えらいもの、男児は左様あり度と感服いたしました
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)