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此間
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このあいだ
ふりがな文庫
“
此間
(
このあいだ
)” の例文
「ないことはあるまい。
此間
(
このあいだ
)
××さんが話して下すった口を、お前はなぜ断って了ったのだい。俺にはどうもお前のやることはさっぱり分らない」
夢遊病者の死
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
此間
(
このあいだ
)
から学校へ通っている。乃公は作文と習字が上手になりたい。先生は乃公を
敏捷
(
はしっこい
)
といって褒めた。勉強すれば大臣になれるかも知れないと言ったが、当にはならない。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
此間
(
このあいだ
)
野球の勝負へ、一番好きなものを賭ける約束で、僕が勝つと、塩豆を買って来るじゃないか、そんなものは
嫌
(
きらい
)
だって言うと、でもこれは私が一番好きですからと言うんだ
青い眼鏡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
船『
此間
(
このあいだ
)
、根岸の旦那と、植木やの親方の来ました時、後で大笑いなのです。』
大利根の大物釣
(新字新仮名)
/
石井研堂
(著)
「おお、よく御存じで。
此間
(
このあいだ
)
一度、
軟派
(
なんぱ
)
の事件で始末書を取った奴です」
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
両人様々に証拠をとりて
詫言
(
わびごと
)
申せしゆゑ、久政も
黙止
(
もだ
)
しがたく、然らばとて免許ありて差置かれけるに、
此間
(
このあいだ
)
信長陣替の時
丁野
(
ちょうの
)
若狭守と共に討つて出で合戦し、織田勢あまた討捕りしかども却て
姉川合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
どうかして
此間
(
このあいだ
)
の様に、彼の口が節穴の真下へ来ないかと、その偶然を待ちこがれていなかったとは云えません。
屋根裏の散歩者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
小
(
ちいさ
)
い
子供
(
こども
)
ぐらい厄介なものはあるまい。
乃公
(
おれ
)
の家へ
此間
(
このあいだ
)
親類からお客さんが来た。
菊
(
きい
)
ちゃんという女の子と
其
(
その
)
お母さんとである。
此
(
この
)
菊
(
きい
)
ちゃんのお蔭で乃公は遠眼鏡と空気銃を損してしまった。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
僕
此間
(
このあいだ
)
ふっと、
見世物
(
みせもの
)
というものに気がついたのですよ。そしてね、すばらしいことを思いついたのですよ。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
此間
(
このあいだ
)
から百合子さんと百合子さんのお母さんが乃公の家に泊っている。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「あなた、今奇蹟が御入用じゃないんですか。だが、あなたはそれを買うおあしを持って在っしゃるかしら。
此間
(
このあいだ
)
も云った通り一万円なんです。びた一文かけてもいけないんです」
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
老人はやっぱり、
此間
(
このあいだ
)
の窓から半身を出して、私の顔をジロジロ眺めながら、答えた。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
此間
(
このあいだ
)
からの出来事を、みんな夢ではないかと変な気持になったことも度々であった。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それは、父が東京にいたからだ、とは考えられないだろうか。蓑浦君、僕の父はね、僕にちっとも知らさないで、
此間
(
このあいだ
)
からずっと、この東京のどこかの隅に隠れているかも知れないのだよ
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私はお前を
窘
(
いじ
)
めに窘め抜き、
恐
(
こ
)
わがらせに恐わがらせ抜いた上で、
徐
(
おもむ
)
ろにお前の命を奪おうと思っていたのだが、
此間
(
このあいだ
)
からお前達の夫婦仲を見せつけられるに及んで、お前を殺すに先だって
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“此間”で始まる語句
此間中
此間違