“いりく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入組46.7%
入来20.0%
複雑20.0%
入來6.7%
紛糾6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
商売人と云うものは入組いりくんで/\滅茶々々めちゃめちゃになったとうその間に、又種々様々の面白いことのあるもので、そんな馬鹿な事が出来るものか、ただに商売人に眼らず
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ほとんどチベットにありとあらゆる産物及び外国から入来いりくる物品で、大蔵省へ納まらないものはない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
心の恐ろしく複雑いりくんで、人の口裏を察したり、眼顔を読むことの驚くほどはしこい、それでいてあどけないような、何処までも情け深そうな、たより無気なげで人に憐れを催さすような
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
となりつま入來いりくるをるに、ふところにはまちいだきたり、らうむなさわぎのして、美尾みを何處どこまいりました、此日暮このひくれに燈火あかりをつけぱなしで、買物かひものにでもきましたかとへば、となりつままゆせて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その間の紛糾いりくんだ事情は余り深く立入る必要はないが、く夫妻の身分教養が著るしく懸隔して、互に相理解し相融合するには余りに距離があり過ぎたのが原因であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)