“無気”のいろいろな読み方と例文
旧字:無氣
読み方割合
なげ60.0%
むき20.0%
ぶき10.0%
むげ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「旦那様、御心配なさいますな。私が船を取って参ります。向河岸まで行くのは、何んの仔細は御座いません」と事も無気なげに小虎が云った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「そう無気むきになったッてしようがない、わ、ね。おッ母さんだッて、抜かりはないが、向うがまだ険呑けんのんがっていりゃア、考えるのも当り前だア、ね」
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
たとひそれがテツペレンの爆弾でないにしても、この無気ぶき味な代物がそれに類似した危険物であることは、この場合博士の説明を煩はすまでもなかつた。
フアイヤ・ガン (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
私の屋根裏調査以来の心尽こころづくしを知ると、無気むげに私を排斥することは出来なかったし、糸崎検事などは、そういうことになれば丁度幸だから、ちょいちょい小山田家を見舞って
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)